憑神 浅田次郎

武士道とは死ぬことと見つけたり・・・なぜか、そんな言葉を思い出しました。
貧乏神・疫病神・死神と・・・次々とりつかれて散々な思いをする中で、武士とは何か、生きるとは何かを見つめなおしていく主人公が健気で、最後には胸が熱くなりました。太平の御世が終わり、幕末という激動の時代に、神に憑かれることで魂が成長していく様を、浅田節が見事に脚色してました。
それはないわ・・・ってツッコミたくなるところもありますが、それはまぁご愛嬌。コメディタッチに映像化したら、それはそれで面白そうな感じがします。映画を楽しみにしたいと思います。