坂本冬美さんの「星に祈りを」

takanee2006-09-26

坂本冬美さんの師匠といえば、やっぱり10年以上前に亡くなられた猪俣公章氏なんだけど、その猪俣氏の未発表曲が見つかったとかで、坂本さんの20周年記念盤猪俣公章作品集の中に収録され、7月に発表になりました。先日歌番組で、冬美さんが涙ながらに歌った「星に祈りを」というその曲は、優しいメロディに美しい詩がのせられて、とっても素敵な曲になっていました。
ところがです。最近になって、その未発表曲と思われていた曲が未発表ではなく、都はるみさんに提供された曲だったということが明らかになりました。それで発売中止&自主回収ということに・・・B面に入る予定だったシングルも発売延期;
あんなにいい曲が発売中止?かなりのショックを受けました・・・最近の冬美さんの曲の中で、間違いなく一番好きな曲なのに;彼女の男歌は力強くかっこよくて素敵だけど、彼女の魅力はこういうしっとりした曲でこそ発揮されるようになってきたんじゃないかと、彼女を20年追いかけている者としては思うわけです(照)
この良い曲の発売を快く思わないとしたら、都はるみも器量が狭いなぁと思っていたら、都はるみさんも「確かに未発表曲ではないけど、本当にいい歌だから、冬美さんにもぜひ歌い継いで欲しい」と言ってるそうです。
だったら、ぜひとも発売してほしいと思うんです。それにきっと、今なら都はるみさんも冬美さんの気持ちが痛いほど分かるはず。都はるみの生みの親、市川昭介氏が昨日亡くなったからです。もし、はるみさんが10年後にも歌を歌っていたとして、冬美さんと同じようなことがおきたら、きっと自分の曲として歌い続けたいと思うでしょう。それに復活して以前にもましてチャーミングになった冬美さんへの猪俣氏からのプレゼントのようなものだと思うんです。歌い続けてほしいと思います。歌い続けさせてあげてほしいと思います。
市川昭介氏の訃報を聞いて、この曲のことを思い出しました。市川氏のご冥福をお祈り申し上げます。